困ったときこそ…。
歩く日。
週に1回は遠出をしている。
今日はおいしい学校へ。
片道1.7キロ。
道は年長組が案内する。
子供たちが決めるのだ。
と言っても決めるのは
どこのあぜ道を通るのか
ということくらいだが…(笑)
今日はいつもと違う道。
もうすぐゴール!という所で
あれ?道がない。
ないと言っても、あるにはある。
田んぼのあぜ道がなくなっていて
その先は幅15センチ程のコンクリートの道があるだけ。
片側は田んぼに水が張ってあり、
田植えがしてある。
もう片側は水路になっているのだ。
つまり、子供たちはその15センチのコンクリートの道を
バランスよく歩き、
その先の橋までたどりつかないと
先には行けないという道なのだ。
年長、年中組は
次々15センチを歩き、
橋にたどり着く。
15センチを通らずに
直接、水路を飛び越し、向こう側に着地する子もいる。
困ったのは年少組。
突然、全員不安な顔になる。
泣きべそをかく子もいる。
こんな時、私もとても困るのだ。
どこまで手を出そうか。
どこまで言えばいいのか。
そんな困惑をよそに
さっそく止まっているおばけ組を
迎えにいく年中組(R君)がいる。
「こわい?」
「大丈夫?」
「こわくないからおいで」と手を出す。
「ここに足をおいて」
「大丈夫だから」
自分のバランスもママならないのに、
ゆっくり声をかける。
惚れそうだ。
おばけ組さんもわかっているのか、
R君に全体重をゆだねる子はいない。
自分で歩く。
ちょっと手助けしてもらう。
こうして全員がカニ歩きで15センチを渡りきった。
大人はみんな胸がつまる。
今日もこれでよかった。
私は何もしなかった。
何も言わなかった。
そして子どもたちが育った。
帰りの反省会
年少組「こわかった」
「楽しかった」
「手伝ってくれて嬉しかった」
年長組「今日の道は失敗だった」…(笑)
たくさん困って、
心がゆれて、
考えて、
やってもらって、
やってみて、
うれしくて
できて。
そしてたくさん心が育ってほしいのだ。
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