2009年11月 4日 (水)

稼いだお金の使い道

先日のピッコロ収穫祭で
子どもショップ(ポップコーン屋)をやった。

売上は1980円。
そのお金をどう使おうか、今日はポップコーンミーティング。

秋だし、おいしい季節なので、
子どもたちとさつまいもを買いに行き、
それで焼き芋でもしようかと考えていた。

私「お金はどうする、何を買おうか」
子「みんなでお店をやったから、みんなで使えるもの」
子「長靴!」
子「着替え!」
私「長靴も着替えもあるよね」
子「だって忘れた時(の為に)」

確かに替えの長靴もないし、
着替えもピッコロ専用のものは数少ない。

子「おもちゃはだめ」
私「どうして」
子「あるから」
あまりないとは思いますけど…(笑)

子「帽子は?」
子「男の子と女の子の」

ピッコロでは帽子をかぶらないと
森にはいけない事になっている。
頭の怪我を防ぎたいからだ。
なので、帽子を忘れると大変だ。

子「帽子忘れた」
私「どうする?」
子「○○ちゃんのを借りる」
子「昨日置いて行った帽子をかぶる」 
 
弁当の包み(バンダナ)を取って、
これをかぶると持ってくる子
着替えの長ズボンをかぶる子(上を結ぶとなかなかかわいい)
その子によって、代用品は様々だ。

忘れた帽子の代用品を考えることによって、
困った事があった時に
臨機応変に自分の頭で考え、
何でも乗り越えられる人になってほしいと思っていた。

しかし、もしかしたら代用品を考えるのは
子どもたちにとっては
大変な事だったのかもしれない。

帽子案が濃厚になってきた。

帽子か…。

サツマイモでもなく、
パン屋さんのパンでもなかった。

意外とまじめで現実的なんだ、ピッコロっ子って(笑)
快楽的なのは大人ばかりか…(冷汗

あぁサツマイモよ〜!


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2009年10月22日 (木)

かぶと虫の幼虫をめぐって

散歩をしていたら、
かぶと虫の幼虫を6匹頂いた。
男の子たちの目の色が変わった。
幼虫を囲んで触ったり、埋めてみたり。
しばらくすると
どうやら3人の男の子が2匹ずつ
もらう事になったようだ。

そこで少し気になったので
帰りの会でかぶと虫ミーティング。

私「他に欲しい人はいなかったのかな」
H奈ちゃんが手をあげた。
私「あれ?H奈ちゃんも欲しかったんだって。知ってた?」
3人の男子は知らなかったと言う。
すると3人の中のG君が
「本当は欲しいけど我慢して1匹あげる」と言う。
そうか、意外と簡単に決着か。
と思っていたら、
H奈ちゃんが
「いらない」と言いだした。
私「どうして」
H奈「2匹ずつだから」
どうやら彼女は
3人の男子が2匹ずつ持っていたので、
遠慮した様子。
私はわざと男子に向かって言ってみた。
「H奈ちゃんいらないって。よかったね。
 みんなが2匹ずつもらえるよ!」と。
すると男子たちは、困った顔をして
なにも言わなかった。

すると、次にMちゃんがすごいことを言った。
「あと2人いれば、みんな1匹ずつになる」
おぉ!画期的なお言葉。
これで解決かと思いきや、
私「他に幼虫ほしい人?」
いない。
この案は却下。

すると今度はI君。
「僕は1匹でも2匹でもいい」
と言いだした。
私「じゃあ、I君が1匹をH奈ちゃんにあげてそれでいいか」
H奈ちゃんはいらないと言う。
I君「あげる」
H奈ちゃん「いらない」

あとは2人でやってもらうことにして、
かぶと虫ミーティングを終わらせた。

解散して遠くからI君とH奈ちゃんをみていると、
どんな話しになったのか、
いつの間にか、H奈ちゃんが
容器に1匹のかぶと虫の幼虫を入れ、
手に持っている。
その顔がやけに嬉しそうだ。

「いらない」と言った彼女は
途中でもうあまりほしくなくなったのかとも思っていた。
そうではなかった。
欲しくても誰かが1匹になってしまうことがいやだった。
それなら自分が我慢した方がいい
そう判断した。
そんな彼女の思いに胸が熱くなった。
いつからこんなに友達のことを想い、
自分を変えられる柔軟な子になったのだろう。

そして、"自分たちだけ2匹もらえてラッキー!”
そんな話しにどうしてもYESと言えない男子の心が
存在していた。
よかった。
何も言えない男子を見て、
ここでも目頭が熱くなった。
育っている。
自分は嬉しいけれど、嬉しくない人がいる。
そこに違和感を感じる心。
そんな人間に育ってほしかった。

ほかの誰かの犠牲のもとに
自分の幸せはない。

多くの命を犠牲にして生きているにも関わらず、
そんなきれいごとが
頭をよぎった。


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2009年10月15日 (木)

ドイツ研修

ご報告です。

独立行政法人国立青少年教育振興機構
という機関をご存知ですか。
その機関で文部科学省からの委託事業
「日独青少年指導者セミナー」を実施しています。

過日「生きる力を育む〜低年齢児童の支援制度と方法」
というテーマでセミナーの募集がありました。

森のようちえんの見学も含まれるという事で、
ダメモトで応募したところ、
なんと選考され、
11月15日〜29日まで
ドイツに行かせて頂くことになりました。

かなり厳しそうな研修なので、
がんばらないと!
ドイツの幼児教育事情を
十分吸収してきたいと思います★

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2009年10月 1日 (木)

テレビ出演

取り急ぎ連絡させて下さい。
NHK甲府さんの取材が9月29日と30日に入りました。
テレビ放映予定です。
よろしくお願いします。

放送日    10/2(金) 18:10から
番組名   「まるごと山梨」〜がんばる甲州人〜というコーナー
放送時間   5~6分 

ピッコロは番組の中のどこかで紹介される予定です。

よろしくお願いします。

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2009年9月25日 (金)

ピッコロ収穫祭

宣伝させて下さい。
来る10/24(土)
森のようちえんピッコロの収穫祭を行います。
この企画、すべてピッコロの保護者の方が行いました。
ピッコロのお母さんたちはすごいのです。
どうぞ、足をお運び下さい★

先日できた石釜も活躍予定です。
手前味噌汁ふるまいます。
マイハシ、マイカップ持参でお願いします。
出店者も募集中です。(1ブース1000円)


2009年10月24日(土) 10:00〜14:00
森のようちえんピッコロ園舎
詳しくは下記のURLへ。
http://www.mori-piccolo.jp/news/

森の神様どうぞいい天気に恵まれますように☆

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2009年9月22日 (火)

散歩のきまり

以前勤めていた園では
散歩に行く時は
年長組と年少さんが2人1組になって、
手をつないで歩いた。
しっかりしている年長組と
どこかへ行ってしまいそうな年少さんが
ペアになるように
大人が決めていた。
しかし、ピッコロではそれをしたくなかった。

ピッコロで遠出をする。
当然年長組は速く歩き、
年少さんは遅い。
年長組は途中で待つ事になる。
最初は待ち時間もその場で楽しそうに遊んでいた。
しかし、育って来たのか
「早く行きたい」
という子がでてきたのだ。
私「そうだね。早く行きたいけど、
  年少さんが来てないから
  待っていてあげようか」
子どもたちは仕方なくうんと言った。

しかし、やはり早く行きたいようだ。
次の遠出の時、
H子ちゃんが「私たち年少さんを後ろから押すから」
と言うのだ。
後ろから押す???
どんな事かと思ったら、
本当に最後尾を歩き、
年少さんの背中を押す。
年少さんは押されてちょっと早く歩く。
それを往路1時間、ずっと続けた。
目的地(海岸寺)についたら、
その年長組2人は汗びっしょりに。
「大変だった」
とのことだった(笑)

そして、先日の遠出の日、
出発間際にH奈ちゃんが言った。
「ね、大きい子と小さい子が…」
とつぶやいて、自分の弟の手をつかんだのだ。

やった!

すかさず確認。
私「大きい子と小さい子が手をつなげばいいのかな。」
H奈ちゃんは「うん」と言う。

嬉しかった。
私にとっては挑戦だった。
きまりというものは大人が決めるものではなく、
子どもから自発的にできあがるものなのか。
必要性を感じればできるかもしれないが、
その必要性を感じさせる事が
私にできるのか。

待った、待った、待った。
この日まで何ヶ月も待った。
シナリオは最初からできていたのに。


そして子どもたちは2人組になった。
いざ出発。
道路だけは危ないので、私が先頭で。
(ちなみにこれも子どもたちが決めた)

少し歩いていると
「こっち側こっち側」
という声が後ろから聞こえてくる。
振り向くとこんな会話だった。

年長組「パイナップルさん(年長)はこっち(道路側)のほう」
年長組「危ないからおばけさん(年少)はこっち(内側)にして」

ほほぅ。
予想外にすごい。
私は年長組と年少組が手をつないで歩くようになっただけで、
十分満足して、
さっそうとウキウキと歩いていた。
そのウワテを行くとは。

子どもは何もかも大人が教えてあげないとできない
未熟な存在ではない。
どこまでわかっているのか、
それをさぐっていくのに、
待つという道具が使われる。
そして子どもという存在や
その子自身を理解していく場が
ピッコロであるような気がする。

理解するということは愛するということに等しい。

どこかの本で読んだ私の好きな言葉だった。

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2009年9月17日 (木)

誕生日☆

今日は私の誕生日だった。

全然聞かされていなかった。
子供たちが手に手にお花や手紙を持って
登園してきてくれたのだ。

「誕生日おめでとう」

と言って手渡してくれる。
それだけでも泣きそうに。

しかし、帰りがすごかった。
私は用事で子どもたちより先に帰った。
道路に面している森のようちえんピッコロ。
道路に近い所で
子どもたちはおままごとをしていた。
私が車で帰ろうとすると
その子どもたちが並んで私の車を見送ってくれた。
しかも、口々に
「おたんじょうびおめでとう〜!!」
と叫んでいる。
グッときたのを我慢して、
「ありがとう〜!」
と手を振って帰ろうすると
その子どもたちが全速力で走り始めた。
私の車を追いかけて
10人程の子どもたちが
道路の端を走る。
「おめでとう、おめでとう!!」と言いながら、
嬉しそうに走るのだ。
大騒ぎだった。

そんなに私の誕生日は重大は事なのか。

人の為に何かをする
人に対して心をよせる
それが自分の喜びになる。

人間本来の正しいありかただと思う。
子どもたちはその正しさに正面から向いているだけだ。
その顔が喜びに満ちている。
その正当さに
けがれた大人はオロオロする。
あまりにも直球なので、
よけきれずにノックアウトされた。

この仕事はただ事ならない仕事で
どうしたらいいのかわからなくなりそうだった。
涙とともに背筋が伸びた。
こんなに心が揺れた誕生日はなかった。
いつも森の神様を
正面から見られる自分でありたいと。

ピッコロっ子たち、本当にどうもありがとう。

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2009年9月12日 (土)

梅干し

先日、ピッコロで梅酢につけた梅を干した。
庭の梅を穫って、梅干しにしようという計画だ。

梅酢につかっている梅を
子どもたちがハシを使って
1つ1つざるにのせていく。
梅のカメを囲んで子供たちが
中をのぞきこんでいた。

当然私は唾液がでてくる。

私「あ〜すっぱい」
すると子どもたちが一斉に私をみた。
子「食べたの?」(疑いの目)
私「食べてないってば」

ちょっと不思議だったので、
少ししてもう一回言ってみた。

私「あ〜すっぱい」
子「なめた?」(疑いの目)
私「なめてないってば」
 「みんなはすっぱくないの」
子「だって食べてないよ」

おかしい。
梅干しは毎日弁当に入っているはず。
この味を知らないとは思えない。

唾液がでるのは大人だけなのか。

それにしても子どもたち。
あの疑いの目は
どうやら梅を前にして、
味見をしたくてたまらなかったらしい。
疑われながら、かわいくて仕方なかった。


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★山梨森のようちえんフォーラム★

甲府商工会議所の主催の
「郷育フォーラム」というイベントは知っていますか。
このイベント内で山梨森のようちえんフォーラムを開催します。

基調講演は飯綱高原の子どもの森幼稚園の
内田先生(男性)です。
この先生の話しは何度聞いても
泣けてくる。
子どもに対するまなざしがとても好きなのです。
ただ単に優しいという事ではなく、
「子ども」というものを正しくみているような気がします。

私もピッコロの活動紹介で
10分程、皆様の前でお話する機会を頂きました。
ピッコロっ子の日常をお知らせしてきます。
砺波周平さん(森のようちえんピッコロ専属プロカメラマン)の
写真展もあります!


このイベント(郷育フォーラム)自体はお祭り的な部分もあるので、
屋台やその他体験もできます。
郷育フォーラムの詳細は下記で↓
http://www.kyoiku-forum.com/


下記「山梨森のようちえんフォーラム」の詳細です。
******************************************************************
テーマ・・・・
「そと遊び、足りていますか?森にかこまれた山梨ならではの子育て
子どもの元気のふやし方、みんなで考えましょう!」

日 時:2009年10月 4日( 日 )
9時30分〜16時
会 場:日本航空学園 郷育フォーラム イベント内
      甲斐市宇津谷445番地

9:30〜11:00 基調講演 内田幸一氏 こどもの森幼稚園創設者
「森のようちえんで育つ子どもたち」
「森のようちえん」で子どもたちはどのように過ごし、
どのような力が育っていくのか、また大人はどのように環境
を整えていけばよいのか、お話していただきます。
 
プロフィール: 東京で幼稚園教諭を経て、1983年長野
県飯綱高原に子どもの森幼児教室を開設
    現在は野外教育施設ネイチャーセンター
代表顧問ほか、自然体験教育をベースに
教育・福祉に関するさまざまな活動に携
わっている

“森のようちえん”活動紹介   〜 山梨の“森のようちえん”ってどんなところ? 〜
「森のようちえんピッコロ」    中島久美子
「Fujiこどもの家バンビーノの森」 堀内治美
「にこにこ森の幼稚園」      若杉純子
「西桂保育園」          矢羽正子 

11:00〜12:00 参加者ミーティング  〜“森での子育て”を考えよう 〜

9:30〜16:00(終日)
 ◇森のようちえん写真展  〜 森での子ども達の素顔、覗いてみませんか 〜
 Photo by 小西貴士(キープ森のようちえん)、砺波周平(森のようちえんピッコロ)
 ◇出会いの広場  〜 ほっと一息、お茶でも飲みながら 〜
 活動団体紹介、パネル展示、井戸端会議

対 象:  森のようちえん 自然保育,野外保育に興味関心のある すべての方
参加申込: 不要 参加費: 無料  
☆託児あり 詳細はお問い合わせください
主 催:  森のようちえん全国交流フォーラムin山梨 実行委員会準備会

協 力 郷育フォーラム2009実行委員会 (http://kyoiku-forum.com/)
お問い合わせ: 森のようちえん全国交流フォーラムin山梨 実行委員会準備会事務局 
山梨県森林総合研究所 普及指導部 普及指導課内 担当 中桐
Tel 0556(22)8010  E-mail nakagiri-xws@pref.yamanashi.lg.jp

一日イベント会場で楽しめます。親子で、友達と遊びにきてくださいね。

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2009年8月21日 (金)

言われなくても

ピッコロは登園が9:30。
自由遊びのあと、10:00に朝の会が始まる。

私の「お名前呼びま〜す」のかけ声で
朝の会が始まるのだ。

今日はパン焼きの日。
昨日、子どもたちが自分でこねたパン生地を
今日はたき火で焼いて食べる。

いつものように私が言った。

私「お名前呼びま〜す」
すると
H奈ちゃんが「いくつ?」と言うのだ。
私「え、あぁ、3つ3つ」

そう、正確にはこの会話、

H奈ちゃん「今日のパン焼きで使う机はいくつ?」
私「3つ」
という内容だった。

ピッコロでは重い木の机を使っている。
今日のように机を使う時は、
子供たちが3、4人で1つの机を運び、
自分たちで準備する習慣になっている。
「手伝った方がいい?」
と聞くと
「いい」と断られる事が多いのだ。

「3つ」と聞いたH奈ちゃんは
「みんな〜。手伝って〜!」と元気よく走っていった。

そうかと思うと、
9:30から10:00までの
自由遊びの間、
I君とY君は一輪車で
たき火をする場所に薪を運んでいた。
そして、ちょっと目を離したすきに
レンガを両脇に2段ずつ積んで、
その上に網を置き、
網パンの準備が完璧になっていた。
しかもその網の下には
紙とたき付け(杉の葉)と小枝が
順番に詰めてある。

私は目を疑った。
そばにいた大人に
「手伝いました?」と確認した。
手伝ってない。

朝の会でその子たちに聞いてみた。

私「どうして大人が言わないのに、
  机を出したり、火の準備をしたりしたのかな?」
子「だって、パンを焼くから」
子「机を使うし」

至ってシンプルな答え。
そう、その通りなのだ。

学生でもいや大人でも
現在はマニュアル人間が多いそうだ。
マニュアルに書いてある事は
完璧にこなせるが、
それ以外の事態が起きると
対応できない。

自分の頭で考える子。

この子たちがどうしてこんなに
気がきく子になったのかはわからないが、
少なくても人間として合っていると思う。

パンを焼くから火の準備をし、
机を使うから机を出しただけなのだから。

           

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