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2009年5月

2009年5月19日 (火)

誰が好きなの

昼食時こんな会話をした。

私「S君は誰と友達なの」
S君「みんな」
S君「じゃあ、先生は誰と友達?」

言葉に詰まった。
「S君」と言っていいやら、
でも回りの子も聞いているので、
S君の名前だけ出してもまずいか。
だとしても
「みんな友達」ではあまりにも芸がなさすぎる。

つまっていると
S君が言ったのだ。

S君「だって先生、この間、僕の事好きだって言ったじゃない」
(あぁ、確かに言った)
私「あっ、それ内緒だったのに(笑)」
回りの子の手前、そう答えた。

するとその隣に座っていたG君も。
G君「先生、このあいだ、僕の事、好きって言ったよ」
(おぉ、そういえば確かに言った)
私「あっ、それも内緒だったのに…!」

するともう止まらない。
その隣のI君も言ったのだ。
I君「先生!僕にも好きだって言ったよ!」
(あぁ、そういえば…汗)
どさくさにまぎれて、もう同じ事を言うしかなかった。
私「そ、そ、それも内緒だったのに…」

結局私は、内緒内緒と言いながら、
3人の男の子に好きだと告白していたのだ。
三つ又かけた彼たちが
いっぺんに居合わせてしまった、そんな気分だった。
穴があったら、入りたい。

しかし、3人の僕たちは
「言ったよ!」
「言ったよ!」
と言いながら、大笑いをして私をみている。

そしてこんな調子のいい大人を
無条件に許してくれているのだ。

あ〜、君たちが相手で本当によかった。

しかしいつの日か
こうやって君たちも
誰かに心を寄せる時がくるのかなぁ。
あぁ、その子がうらやましい。

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2009年5月14日 (木)

なぜ片付けるのか。

入園したばかりの年少組(おばけ組)は
お片付けがまだうまくできない。
今日も朝の会の前に、
一輪車が1台、園庭に置き去りにされていた。

名前を呼び終わったあと
「今日は、まだお片付けが終わっていなかったね」
と私が言うと
次の瞬間
年長組(パイナップル組)が一斉に
一輪車に向かって走った。
置き去りの一輪車は1台。
走った子どもは5人。
どうするのかとみていたら、
2人が一輪車を押し、
あとの2人は"オーライ オーライ”と現場監督(笑)
1人はそれをそばで見ていた。
一輪車置き場に置き、
一斉に走って帰って来た。

私「今日はお片付けができていなかったね」
年長組「○○ちゃん(年少組)が出したんだよ」
私「あら、そうなの。
  でも、○○ちゃんが出したのに、
  なんで、パイナップル組さんが片付けるのかな」

私はこの1ヶ月で年長組のみんなが
大きく成長している事を実感していた。
ピッコロのリーダーとして、
園の仕事を率先して行い、
小さい子にも世話を焼く。
たのもしい存在になって来た。
そんな彼らなので、
「小さい子はお片付けができないから、やってあげるの」
そうかえってくると思っていた。
それを聞いて
片付けなかった○○ちゃんも何かを感じて欲しいと思ったのだ。

しかし、
子どもたちの答えは違った。

私  「○○ちゃんが出したのに、
    なんで、パイナップル組さんが片付けるのかな。」
年長組「だって、ひとりでかわいそうだったから」
私  「えっ…。
    ひとりって…。
    一輪車が?」
年長組「そう」
年長組「一輪車はみんなでいた方がいいから」
年長組「ポツンとひとりぽっちだったから」
私「あっ、そうなの…」

今日もシナリオ通りにはいかない。
それよりも、彼らの想いが
一輪車にあったという事に
私は驚いた。

○○ちゃんの為だと思っていた。
年長組としての使命感があるのだと思っていた。

彼らは純粋に
一輪車をかわいそうだと思っていたのだ。
園庭の真ん中に
ぽつんと置き去りにされた一輪車を
なんとかしてあげたかった。
片付けるという原動力は
一輪車への思いやりにあったのだ。
動けなかった。
○○ちゃんに何かを感じてほしいと思った事は
もうどうでもよかった。

子供たちは深い。
そしてその深さを自分からは発信しない。
大人はそんな深さがあることすら、
もう想像できない。
子どもたちの深さに今日も脱帽だ。

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2009年5月 9日 (土)

番組審議会って知ってますか。

大変な事になった。
発端は以前ピッコロに取材にきてくださった、
山梨放送のディレクターさんからの
電話だった。

「今年度の番組審議会のメンバーになって頂けませんか」

内容を聞いたら、
テレビを見て、その感想を話し合う会だという。
テレビがない(映らない)人でもいいのですか。
というと
OKとのことなのだ。
(山梨放送さんからビデオを送ってくれるという)

山梨放送さんは
何度もピッコロに取材にきて下さり、
ピッコロや森のようちえんの存在を
広めてくれた。

「森のようちえん?何それ?」
というより、

「あぁ、知ってる知ってる!」
という方が嬉しい。

なにより、嬉しいのは
ピッコロに通っている方の親類縁者に
安心して頂ける事だった。

私でお役にたてるなら…。
そう思い、お引き受けする事にした。

その後、メールを頂き、番組審議会の詳細を知った。
会の構成は8名。
メンバーの名前を目で追いながら、
胸が苦しくなってきた。

「株式会社○○ 代表取締役」
「○○大学 教授」
「○○新聞 甲府支局長」
「○○センター長」
「○○医院 医師」
「弁護士」

フラフラしてきた。

よほどお断りしようかと悩んだが
一度お引き受けしたのだし、
どうしよう。
先方が選んで下さったのだから…。
まぁやってみるか。
度胸を決めた。

という訳で
本日、その説明の為に
山梨放送のナントカ部の部長さんと
ナントカ室の室長さんが
そろって、ハルバル我が家にいらして下さった。

「あの。本当に私で大丈夫ですか。
 お役に立てますか。」

思わず、確認した。

1か月に1回の山梨放送での会議。
アンド宿題がでた。
ビデオを送って下さるという事はなしになり、
なんとか我が家のテレビを観られるようにする事。

もう、
「我が家はテレビは観なくてもいいです」
とは言えなくなってきた。
これでお役に立てるなら。

果たして本当に役に立つのか。私…。
乞うご期待(笑)

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2009年5月 7日 (木)

土に還る

昨年、道路でネコが死んでいた。
そのネコの事で
子供たちは2日間、想いをめぐらせた。

結局、森の入り口に埋めようという事で
話しがまとまり、
現在はお墓の中にいる。

毎日、森に入る時
「ネコちゃんにナムナム」と言って
手を合わせる。
ピッコロがある限り、忘れられないネコちゃん。
幸せものだと思う。

先日、いつものようにネコにナムナムして
“さぁ!森へ入ろう”
という時に、
R君が言った。

「ネコはもう土にかえっているよ」

私「え…」

土にかえるってどういう事をさしてるの?
なんで知ってるの?
え?え?

突然の言葉にびっくりした私は
どうリアクションしていいかわからず、
思わずでた言葉が

「じゃあ、掘ってみる?」


すると、その回りにいた子どもたちが
一斉に言った。

「そんなのだめだよ!」
「森の神様にしかられるよ!」
「ばちがあたるんだからね!」
「魂がどこかにいっちゃうよ!」

怒られた。

怒られたが、
内心はとても嬉しかった。

神様、ばち、魂…

子どもたちの中に
目に見えない、大きな力の存在。
人間にはどうすることもできない未知の力。
それがこんなにも大きく
存在しているのだと
わかったからだ。

「本当に大事なことは、目には見えないんだよ」
     〜「星の王子様」のきつねの言葉。

そんな事はピッコロっ子は
もうわかっているのかもしれない。
わかってないのは大人だけかもね。


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2009年5月 1日 (金)

お母さんの顔

今日はお母さんの顔を描いた。
朝からお母さんdayだった。

というか、昨日から宿題が出ている。
お母さんの顔をよく見てくる事。
そして、お母さんの顔の絵を描くという事は
おかあさんには絶対に内緒にしておく事。

「おかあさん」の歌を歌い、
お母さんの顔を思い浮かべ、
指のクレヨンで空中にお母さんの顔を描く。

私「お母さんの顔には何があったかな」

「目」「鼻」「口」「マユゲ」「マツゲ」「歯」「ベロ」までよくみてきたようだ。

指のクレヨンで描いたあと、本当のクレヨンで紙に描いた。

次は
花束作り。

「お母さんに似合うと思うお花を摘んでおいで。」

子供たちは園庭に散って行った。
お母さんのみならず、お父さん用の花束まで作った。
プレゼントの出来上がり。


しかし、今日一番よかったのは、
朝の会の質問コーナーでの答えだった。

私「お母さんの好きな所はどこですか」

年長組になると、
恥ずかしくて答えられない。
「全部」
「全部」
「一応、全部にしとく」と
照れくさい。

年少組は素直なもので
すんなり答えが出てきた。

「顔」
「ほっぺ」
「耳」
「パンなところ」(パンを作ってくれるところかな)
「頭」
「ピンクの洋服」
「手」
「インド」
と色々だ。

すると6歳のHちゃん

私「お母さんの好きな所はどこですか」
H「あったかいところ」

一瞬、その場に居合わせた大人たちが
シーンとなった。
なぜこんな言葉がでてくるのだろう。
胸がつまった。

やはりお母さんは一番だ★


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