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2009年5月14日 (木)

なぜ片付けるのか。

入園したばかりの年少組(おばけ組)は
お片付けがまだうまくできない。
今日も朝の会の前に、
一輪車が1台、園庭に置き去りにされていた。

名前を呼び終わったあと
「今日は、まだお片付けが終わっていなかったね」
と私が言うと
次の瞬間
年長組(パイナップル組)が一斉に
一輪車に向かって走った。
置き去りの一輪車は1台。
走った子どもは5人。
どうするのかとみていたら、
2人が一輪車を押し、
あとの2人は"オーライ オーライ”と現場監督(笑)
1人はそれをそばで見ていた。
一輪車置き場に置き、
一斉に走って帰って来た。

私「今日はお片付けができていなかったね」
年長組「○○ちゃん(年少組)が出したんだよ」
私「あら、そうなの。
  でも、○○ちゃんが出したのに、
  なんで、パイナップル組さんが片付けるのかな」

私はこの1ヶ月で年長組のみんなが
大きく成長している事を実感していた。
ピッコロのリーダーとして、
園の仕事を率先して行い、
小さい子にも世話を焼く。
たのもしい存在になって来た。
そんな彼らなので、
「小さい子はお片付けができないから、やってあげるの」
そうかえってくると思っていた。
それを聞いて
片付けなかった○○ちゃんも何かを感じて欲しいと思ったのだ。

しかし、
子どもたちの答えは違った。

私  「○○ちゃんが出したのに、
    なんで、パイナップル組さんが片付けるのかな。」
年長組「だって、ひとりでかわいそうだったから」
私  「えっ…。
    ひとりって…。
    一輪車が?」
年長組「そう」
年長組「一輪車はみんなでいた方がいいから」
年長組「ポツンとひとりぽっちだったから」
私「あっ、そうなの…」

今日もシナリオ通りにはいかない。
それよりも、彼らの想いが
一輪車にあったという事に
私は驚いた。

○○ちゃんの為だと思っていた。
年長組としての使命感があるのだと思っていた。

彼らは純粋に
一輪車をかわいそうだと思っていたのだ。
園庭の真ん中に
ぽつんと置き去りにされた一輪車を
なんとかしてあげたかった。
片付けるという原動力は
一輪車への思いやりにあったのだ。
動けなかった。
○○ちゃんに何かを感じてほしいと思った事は
もうどうでもよかった。

子供たちは深い。
そしてその深さを自分からは発信しない。
大人はそんな深さがあることすら、
もう想像できない。
子どもたちの深さに今日も脱帽だ。

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