« 森のようちえんカフェ | トップページ | 卒園児が。 »

2010年4月 8日 (木)

ピッコロスタート

いよいよ新年度が今日から始まった。
今日は何人もの子供が泣き、
スタッフは両脇に抱っこして1日を過ごし、
私は筋肉痛の覚悟をしていた。

しかし、その予想は大はずれ。
朝の会で大泣きしている子はひとり。
あれ。

その子は森には行かないと泣いている。
行かないと言われたら
「行かないね」
と返答するしかない。
しかしその先が問題だ。
本当において行ったら、森での楽しさは伝えられない。
何とかして連れて行くのが
私のやり方だ。

私「行かなくてもいいよ、
  今日は(園庭で)待っていようね。
  でもそれを森の神様にお話してこないとだめなのよ。
  森の大きな岩まで行って
  お話してから帰ろうか」
すんごいこじつけ。
でもこれで大泣きの子供も動く。

で、途中で「早く帰りたい」というので
「そうだね、早く帰りたいから早く神様にお話ししなくちゃ」
というと
またまた早足で歩いてくれる。
納得すると3歳児は本当に素直なのだ。

そのS君、ずっと私の手を握りしめて森を登っている。
少し泣きやんだ。
そして頂上まで行ったら
パッと私の手を離し、そして言ったのだ。

「もう泣かない」
えっ、
な、な、泣かないの。
私の方が面食らう。
「どうして泣かないの」
S君「んん〜」
まだ言葉にできないのだ。

子供はいつも泣きやむときを自分で決める。
何がそう判断させたのか、まったくわからないが
その一瞬がいつもいとおしい。
小さな体のどこにこんな強さがあるのだろうか。

森を歩き出してから泣き始めたK君が私の脇にいた。
S君もつられて泣き出すかと思った。
しかし、自分で決めた子は二度と泣かないのだ。

するとS君が手に持っていたまつぼっくりを
「あげる」と言って差し出してきた。
「私に?」とちょっと嬉しくなったら違った。
泣いているK君にだった。

えっ、これをまだ出会ったばかりの友にあげようというのか、
しかもついさっきまで自分が泣いていたのだ。


森で自分の感情を充分感じて欲しい。
そこから何かが始まるような気がする。

|

« 森のようちえんカフェ | トップページ | 卒園児が。 »

森のようちえんピッコロ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/514565/34137993

この記事へのトラックバック一覧です: ピッコロスタート:

« 森のようちえんカフェ | トップページ | 卒園児が。 »