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2010年6月12日 (土)

あと1つ食べられるのか。

今日は弁当を持って
海岸寺まで歩いた。
帰りにおやつ。
昨年作った梅ジュースの梅を用意した。

配るのは年長組。
全員が1つずつ食べた。
まだ容器に残っている。

年長G君「もう1つずつ食べられる?」
私「あっどうかな」
G君「数えてみる。先生は梅を数えて」

G君は子どもの人数を数えた。
私は梅の数を数えた。
G君「20人だった」
私「25個あったわ」
(実際は数えていない。
 20人で25個、この数の関係が
 この子はわかっているのか確かめたかった。
 差が5くらいが妥当かと…)

「じゃあ、あと1つずつ配っても足りるね」

本来はこう言って欲しかった。

しかし年長組になったばかりの6月。
まだ数の関係がわからない。

私「25個あったわ」
G君「あれ?」(自分で数えてと言ったのにその先がわからない(笑))
私「あれ?」(いつもわざととぼけてます)

すると彼は
「そうだ」
と言って
丸く並んで座っている子どもたち全員に
端から1つずつ梅を配り始めた。
配る時にこう言った。

「まだ食べないで」

どうするのかと言うと
全員に1つずつ配ってみて
最後の子の分まであったら
足りたということなのだ。

しかももっとすごいのは
年少組の子に配る時には
その横の子に
「○○ちゃんの分も食べないで持ってて」
と言うのだ。
そう、年少組は配られたらすぐに食べそうだ。
もし食べてしまったら、
全員分が足りない場合
返却しなくてはならない、
その時にその子だけ2つ食べる事になってしまう。
それは大変だ。


しかも年少組全員にそう言っている訳ではない。
わからずに食べてしまいそうな子に
限定しているのだ。
その選択がまたなんとも正しい感じ。

こうして最後の子まで梅を配り終わった。
足りたのだ。
配られた子どもたちも
全員食べないで待っていた。
これもすごい。
年長組の威厳があるのだ。

G君「もう食べていいよ〜」

全員食べ始めた。

G君「よかった、(全員)あって」
メデタシメデタシ。


この子の考える力、
自分の頭をフルに使う力、
それでいい。
20と25の関係なんて今わからなくてもいい。
なんとかしたいと思った時に
それを乗り越える力、
なんとかしてしまう力、
それを今、身につけてほしいのだ。
そして私はその時間を保障したい。

この一連の流れを
ピッコロっ子全員が
目の前でみていた。
だからもっといい。
子どもは子どもの中でしか育たないから。


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