« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »

2010年8月

2010年8月29日 (日)

想う気持ち

森にツリーハウスの作りかけがある。
そこにロープが無造作に掛かっている。
子供たちはそれをブランコにして遊んでいる。

先日見学日があった。
来年入園する小さなお友達がやってきた。

ピッコロのT君(3歳)がブランコに乗っていた。
小さなお友達も
乗りたくてブランコのロープを持った。
持っていると
T君はこげない。
困っていた。

ここで大人は

「順番でしょ」
「先にやっていた人が終わったらね」
「じゃんけんで決めれば」

そう言いたくなるが
ここはグッと我慢。
遠くからみていた。

どうするのだろう。

ブランコに座っているT君。
ブランコをやりたくて
ロープを持っている小さなお友達。
ややしばらく見つめ合っていた。
2人とも動かない。
その顔は怒っている訳でもなく、
相手をどけようとたくらんでいる訳でもなく、
ただただ2人とも困惑しているように
私には見えた。

細い緊張がはりつめた時間
だまっているこちらの方が辛い。

どちらかが相手をたたくのか
押すのか
「どいて」と言うのか。
息がとまった。

するとなんの前触れもなく、
3歳のT君がサッとブランコから離れた。

あっ

2、3歩進みブランコを見る。
予想外の展開だ。

目の前のブランコがあいた小さなお友達は
さっそく乗った。
足を地面につけて
ブランコをゆらした。

T君は遠くに立ち
その様子から目を離さない。
静かにジッと見ていた。

しばらくして、
T君はブランコに近づいた。
そして小さな子に言った。
「足をあげて(やるんだよ)」
その声に恨みはない。
自分が乗っていたブランコを
ゆずったという悔しさもない。

そうこうしている間に小さなお友達は
ブランコを降りた。
T君が再び乗る。
嬉しい。

いつもは
「僕が先に乗っていたんだよ」
「手をどけて、できないでしょ」
そういうばすだ、T君だったら。
              

あの沈黙の静けさで
彼は何を考えていたのだろう。
           

想った結果、
ブランコをゆずるという結論が出た。
だからどいた。
小さなお友達への彼の精一杯の思いやり。
しかも3歳だ。

大人は出なくていい。
出ない方がいい。

T君の人を想う心、
困難を乗り越える力、
その時間を保障する。
そして大人は
T君のその行動がこの上なくいとおしい。

特別な日でもなく
イベントでもない。
何でもない日常に
大事なものが隠れている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月25日 (水)

やられたー!

私は女の子と川の横で
話をしていた。

年長組ともなると
おんぶ、抱っこにはのってこない。
抱っこしようとすると
ギヤーと
逃げられたりする。

すると今日はめずらしく年長組のG君が
川で話している私の背中に
おんぶされにきた。

おぉ、めずらしい。
かわいいところもあるじゃん!

嬉しがっていると
ジワリと私の背中が冷たくなってきた。

あーーー!
やられた。

彼らは川に寝っころがり
洋服をびしょ濡れにして
私の背中にくっついてきたのだ。

ギヤーと騒ぐと
イヒヒと逃げていった。

このー!
            

しかしあと半年。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月22日 (日)

森のようちえん全国交流フォーラムin山梨

ご案内です。

2010年11月26日(金)〜28日(日)
「森のようちえん全国交流フォーラムin山梨」が開催されます。

全国の森のようちえんの実践者、保護者、
森のようちえんに限らず保育の現場で働いている方々等が集まり
情報交換や専門家のアドバイスを通して学びあう場です。
興味関心のある方ならどなたでも参加できます。

詳細は下記をご覧下さい。

www.bambifuji.jp/yamanashi.html

森のようちえんピッコロの
オプショナル見学ツアーもあります。

森のようちえんピッコロHP http://www.mori-piccolo.jp/


森のようちえんに限らず
皆さんで子供たちにとって何が一番いいことなのか、
その答えは出なくても
またその答えは1つではないけれど
2泊3日間夜までずっと考えて、
目の前の子供たちの事をずっと想って
そんな風に過ごす
私にとってはとても大事な会なのです。
是非お待ちしていますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月18日 (水)

私の存在

今日は年中組の女の子2人と遊んだ。
おうちごっこ。
私はお姉さんの役だった。

しばらくすると
ほかの年中組女子が3人、
そのおうちごっこのおうちにやってきた。
こちらは床屋さんごっこ。
私のヘアースタイルを考える遊び、
イコール私の髪の毛をぐちゃぐちゃにして
ゴムで2つに結ぶ。
それがいつも
セーラームーンのように
とても高い位置で結んでくれる。
森でなければ
とても歩けない髪型になる。

それはいいのだが、
その3人の来訪で
最初からおうちごっこをやっていた2人は
えらくおうちごっこのペースを乱された。

「ねーねー、床屋さんはあっちでやってくれる?」
「先生は行かなくていいから」

この「先生は行かなくていいから」
にとても反応した、
あとから組が
ガゼン反撃し始めた。

「あっち行ってって、ここはみんなの森でしょ」
「ここはMちゃんの森じゃないよ」
「あー、そんな意地悪言っちゃいけないんだ」
「自分たちが遊びたいからって」

おーおー、そんなに責めなくても…
と思う程。
最初組の2人はその3人の勢いに
すでにその場にじゃがみこんで
木で穴を掘り始めてしまった。

さらに続く。

「そんなこと言ったら森の神様がみてるんだー」
「あー、あの子意地悪してるって見てるよ」
「意地悪しなければ、意地悪してないなって見てるんだよ」
「どこでも見えるんだから」

ついこの間までメソメソしていた年中組が
いつの間にか
こんなことを言えるようになっていた。

しかも私は
その5人の子供たちの真ん中に座っているのだ。
髪型を中途半端にされてはいるものの、
確かに中心にいた。
しかし彼女たちには
「先生に言うからね」も
私に対して
「ね、だめだよね」
の確認もない。
私の顔も見ない。
その間私の存在は全く無視された。
私はこれを自治と呼んでいるが、
彼女たちに大人はいらなかった。
               


幼稚園に勤務していた時、
お片付けのとても上手なクラスがあった。
その組がそのまま進級したら、
お片付けが全くできないクラスになっていた。
私は担任が変わったせいだと思った。
だから大人によって子どもが動く保育ではだめだと思った。
どの担任になっても
どの大人の前でも
自分によってお片付けができる子でないと。

だからピッコロでは
"私に怒られるから”とか
“褒められるから”とか
そこに動く理由がないようにしたかった。
私の存在は大きくなくていい。

5人の女子に無視され続け、
変な髪型でいながらも
私は満足していた。

このまま大人の顔色を見ない子供たちでいて欲しい。
その上での軌道修正は
いくらでもできる。
大人の顔色で動く子供たちの
軌道修正はなかなか難しい。
自分の足で立って欲しい。
まずはそこから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月 8日 (日)

ドイツ研修 概要

今回の研修セミナーの概要は
ザッと下記の通りです。

日独青少年指導者セミナー

【内容】
A1:生きる力を育む~低年齢児童の支援制度と方法~(8名)
A2:生きる力を育む〜困難を抱える青少年の社会性を育むための支援〜(8名)

【主催】
独立行政法人国立青少年教育振興機構(文部科学省からの委託)

【日程】
事前研修会: 平成22年10月16日(土)~10月17日(日) 1泊2日
派遣事業: 平成22年11月14日(日)~11月28日(日) 15日間

【諸経費】(当機構にお支払いいただく経費)
参加金: 100,000円
参加金は、ドイツ往復航空賃の一部に充当されます。なお、ドイツ国内でのプログラム
における宿泊費、全食事、移動交通費はドイツ連邦政府が負担します。

以上

Imgp7054_convert_20100808232554


| | コメント (0) | トラックバック (0)

街頭署名って大変でした。

「北杜市には産婦人科が1件もなくて
 困っています。
 ご署名頂けますか」

無視ー。
               

再び
「北杜市には産婦人科が…」

(迷惑そうに)
「いそがしいので…」


断られる度にガクッとなった。
けど、これって
今までの私の態度とオンナジだ。
街で署名活動に出会った時
必ずしも喜んで受けていた訳ではなかった。

天につばを吐き
自分に帰ってきただけだ。
                  


しかし皆様よくがんばった。
7名で約500名の署名を集めた。
ほとんどの方は

「大事な事ですね」

「がんばってください」

応援して下さった。
涙がでるくらい嬉しかった。

「北杜市に産婦人科はないのですか?」

市内でも知らない方が
たくさんいらした。
              

中には
孫の為、
娘の為、
そうつぶやかれた方もいらした。

私は誰の為に
今、立っているのだろう。

ここ数年ずっと思っている。
世の中の人の原動力はどこからくるのだろう。
で、私の原動力は。

署名は誰の為でもない、
自分の為でもない、
人の為というのは
ちょっと違う。
自分がやりたいからやっているだけだ。
しかしその原動力は。

今は森の神様と約束したから、
としか言えないけれど…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月 7日 (土)

ドイツ研修 始まりは…。

Imgp7230


森のようちえんピッコロの保護者の方が
「こんなのありますよ!」
と私に見せてくれた資料。
それが今回の日独青少年指導者セミナーの募集要項だった。

私はピッコロを何とかしたいとずっと思っていた。
何とかするというのは
ピッコロが消滅することなく、
ずっと続くようにする事だ。

初期は始めた人の熱意や
回りの方々の善意で
何とかできるかもしれない。
しかし世代交代もある。
"善意”こんな不安定なものはない。

とりあえず、資金がまったく足りないのだ。

私は自治体にかけあった。
子育て、医療、高齢者は
市民と自治体がみんなでみていくものだと思ったからだ。

しかしそこでは
「認可がおりていないと」
とひと言で片付けられた。

日本の幼稚園の認可基準といったら
園児1人当たり1.9m以上などというもので
だって園舎がないのが森のようちえんなのだから
どうするの、
放心状態。

で、ドイツには公立の森のようちえんがあるという。
それには森のようちえん独自の
認可基準があるに違いない、
それを手に入れたい。
私はずっとこう思っていた。

要項には詳しい訪問先は書いてなかったが、
小さく"森のようちえん見学もあります”と書いてあった。

「絶対に行きたい」

熱烈な作文を書き、
派遣が決まった。
が、あとから聞くと
応募人数は少なかったらしい。
まぁとにかく行けるのだからよし。

つづく→

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ドイツ研修

これだけはやらなきゃ、なのです。

昨年11月に行ったドイツの青少年指導者セミナーの報告を。
翌年の夏休みになってしまうなんて。
もう次の回の募集が始まっています(汗

ぼちぼちやりますね。

つづく→

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自分の時間

ピッコロは先週から2週間の夏休み中。
昨日は
絶対の絶対に仕事をしない日に決めた。
つまり過ぎてリセットした方がいいと
感じたからだ。

リセットと言ってもかわいいもので、
愛犬アスペンとドライブ。
おいしいソフトクリームを食べ、
うまいパンを買って、
外で食べた。
外で本も読んだ。

で、帰りに高根図書館(ローカル〜)で
2本のビデオを借りて帰った。
自家製パンとサラダとうまいソーセージの
夕食を食べながら、
飲みながら
18:00から
1人で映画鑑賞。

スコットランドの氷がきれいだった「ウインターゲスト」
さすが小百合さん、と感動の「母べえ」

夫は24時近くに帰宅。

あー、
こんな休日があってもいいなー。
こんな時間の過ごし方って
忘れてたなー。

心がストレッチした気分。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月 5日 (木)

北杜市に産婦人科を

私が住んでいる北杜市(人口5万人)には
産婦人科が1件もなく、
子どもを産む人は1時間以上かけて
ほかの市町村まで通っています。
ご存知かと思いますが、
産む前には何度も何度も病院に通います。
その費用もバカにならないとも
聞きました。
                

「少子化対策」

北杜市の政策が
絵に描いた餅にならないように、
みんなで盛り上げていけたらと思っています。

そこで8/8(日)、
街頭署名にたつことになりました。
場所はオギノ長坂店〜きらら(ショッピングセンターの名前)です。

2つの入り口で10:30-14:00頃まで。
これまで署名にご協力頂いた方
ありがとうございました。
またこれからご協力頂ける方がいらしたら
きららでお待ちしています。
よろしくお願いします。
                    

ちなみにこの会の発起人は女性の市会議員の方。
で、何度か集まった会のメンバーも
女性ばかり。
しかも私より皆さん先輩です。
頼もしいですね、女性パワー。
                

私は北杜市が好きです。
自分が住んでいる街を好きになれると言うことは
幸せな事だと思っています。

だからもっともっといい街になるといいなぁ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月 3日 (火)

ピンクのうさぎ

久しぶりに大きな本屋さんをのぞいた。
あるある幼児教育、保育関係の書籍が。
右端から食い入るように
背表紙を目で追った。

ずーっと横に移動しながら見ていたら、
4つ目の本棚から
突然雰囲気が違ってきた。

あれ。

どう違ってきたのかと言うと
色が全然違うのだ。
1歩さがって見てみると
3つ目の本棚までは
完璧にピンクと赤と黄色に囲まれている。
目がくらくらしてきた。
それに比べ4つ目の本棚からは
いたってシンプルな配色だった。

本の見出しを確認してみると
4つ目からは小学生を扱っている本が並んでいた。

なんと。


あ〜そうか、そうか。
乳幼児って
特に女子は
ピンクが大好きだからねー。
ピンクの魔力ともいうし…。

と、一瞬思ったけれど

違う、違う。

これを読むのは子どもではない。
幼児教育者、保育者、
レッキとした大人だ。
                  

先日小学館の保育雑誌の編集長さんが
ピッコロにいらして下さった時にも
その話がでた。

「どうして幼児教育はピンクのうさぎなのですか」
と。
(意味わかりますか)
                   

だいたい幼稚園教諭は
若くてかわいくて
「私、子どもが好きだから」と、
そんな雰囲気だ。

若くてもかわいくてもいいけれど、
政治、経済、世界のことも知り、
自立した大人でないと。

だから私は27歳で家を出た(遅いっ!)
自立した子に育てようとしているのに、
自分が自立してなくては
だめだと思ったからだ。
とりあえずそこから始めてみた。

                    
「子どもが好きだから」だけでは
全くやっていけない仕事だ。
大人としての価値観を問われ、
人間性をさらけ出され、
しかも瞬時に判断を求められる。
取りつくろったって
カッコつけたって、
子どもは本質を見抜く。
恐ろしくて落ち込むけど、
だからこそおもしろい、
(で、ちょっとしんどい(笑))

自分も含めて
もっともっと磨いていかないとね。
がんばるどー!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月 1日 (日)

花束

ピッコロは8/16まで夏休み。

夕方犬の散歩に行って
帰りにその辺の花を摘んできた。

その時思ったのだ。

そう言えばピッコロの女の子、
いつも摘んだ花を手に持っている。
遺伝子に組み込まれているのか、
いつの時代も花を摘むのは女の子。

で、よーく見ていると
入園したばかりの頃の花束と
1年2年ピッコロに通っている子の花束は
ちょっと違うのだ。

そう、
だんだんセンスが良くなってくる。
本当だ。
色の配色も
草の高さも
構成も。

卒園間近になってくると
芸術的になってきて
全然かなわない。

雑草だけでなく、
その辺の棒や落ちていたヒモなども加わる。
ホウバの葉で巻かれたオブジェは
相当なものだ。
それが誕生会のプレゼントになったりもする。
                 
                     
                    
こうしてその辺の雑草で
楽しそうに笑っているピッコロっ子をみて、
私はいつも心が動く。
なんて素敵な光景なのだろう。
素朴なのだ、遊びそのものが。
で、その子自体も素朴な子に見えてくる。

先日保育スタッフのお母さんが言っていた。
都会的な、現代的な風は
この先いくらでも吹いてくる。
せめて今だけは、素朴で純粋で。

土臭くてもいい、
不器用でもいい。

大事にしてあげたい、
この時を。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »