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2010年12月

2010年12月31日 (金)

大晦日

今年も森のようちえんピッコロに
心をよせて下さった方々
本当にありがとうございました。

2010年もあと1日になりました。

私にとって
ピッコロにとって
今年はどんな年だったのかを
考えていました。

ピッコロを始めてから
もちろんいいことばかりではなかったです。
大変なことの方が
多いですね。
経営者の方は皆様そうだと思いますし
仕事をされている方々は
みんなそうだと思います。
働くということは
そういうことかな。

しかしここには
それを越える子どもたちがいます。
毎日、真っすぐに生きている人たちが…。

来年も、
いつまでも、
ピッコロが子どもたちにとって
幸せに過ごせる場所でありますように。


今年1年
大きな怪我もなく過ごせました。
森の神様、皆様
本当にありがとうございました。

明日の大晦日は
感謝の心を持って
海岸寺で甘酒係のお手伝いに行ってきます。

生きているだけで
嬉しくなるような
そんな年になりますように!
そしてそんな日本になりますように。


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2010年12月18日 (土)

森リンゴ②

つづきです。

実はこの日
手が冷たくて
ピッコロ新人のZ君(年少組)が泣いてしまった。

私「どうしたの」
Z君「手が冷たいの」

するとその回りにいた
同じ年少組たちが言った。

子「おーれも冷たいよ!」
子「僕も!」
子「私も冷たいけど我慢してるの」
子「僕も我慢してるから!」

それが明るい、
というか平気。
彼らにとってそれは
いつの間にか
フツーの事になっていた。
泣いていたのに。
          
      
子どもは育つのだ。

          


森から帰って
火の回りでお弁当を食べた。
さっき泣いていたZ君が
突然私に言った。

Z君「僕、もう泣かない」

私「ピッコロでは泣いていいんだよ」

Z君「泣かない」

私「どうして」

Z君「だってはずかしいから」


森でまわりの子が
「我慢している」と言うのを聞いても
泣きやむことはできなかった。
冷めた過ぎて。

しかし感じていた。
今、はずかしいと言った。
年少組だ。
小さくてもわかる、
自分だけが泣いてしまったことを。
                 

よーし、がんばれ。
ピッコロっ子。


そうしてたくさん泣いて感じて、
自分の心で大きくナーレ。

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森りんご①

裏の森をお借りしているZさんから
リンゴをたくさん頂いた。

そうだ、
今日はひとり1つ。
“丸ごとリンゴ”を森の上で食べよう。

出発前、子どもたちがリンゴを持って
円に座る。
手に持っていると
やはり食べたい。

私「一口だけ味見しちゃおうか」
子「うーん!」

かぶりつく。
何度も食べている子もいる(笑)
           

森へ出発。
入り口で、

子「ねーねー、ここで食べてもいい」
私(えーここで。
  まぁいいか)

森の入り口で座ってかぶりつく。
うまい。

さぁ出発!
     

3メートルくらい登ったら

子「リンゴタイムしない?」
私「えー、もーうー?!」

と言いながら
だんだんみんなが楽しくなってきた。

私「ここでりんごタイムにするよー」
子「やったー!」
          

また3メートル登る。

りんごタイムにする。

3メートル。

りんごタイム。
                  


その日は実はとても寒かった。
りんごを持った子どもたちの手は
みんな赤くなっている。
寒いのに森でりんご。
こんなときは迷うのだ。
でも“丸ごとリンゴ”を
みんなで森で食べたかった。
楽しくなりそうな予感がした。

          


りんごタイムが過ぎるごとに
子どもも大人もだんだんテンションが上がってくる。

「おいしいねー!」
「楽しいねー!」
「寒いねー!」

何だかわからなくなってくる。

すると
リンゴを持って
「カンパーイ!」
「カンパーイ!」
K君が完璧に新宿の酔っぱらいおじさんになっていた。


子どもたちがリンゴをほおばる。
大笑いをする。
手が冷たくて赤い。
リンゴが手からこぼれて転がり落ちる。
ピッコロに洗いに帰る。
自分も転がってしまう。

そのすべてが楽しくて楽しくて。

一生ない経験だと思った。

森の静けさと
空気のピーンとした冷たさと
子どもたちの笑い声。
大人の盛り上がり。

こんな時だ。

幸せだなぁと思うのは。
いい時間だなぁと思うのは。
                  


なんの役にもたたない、
でも何かが積もる。
そんなかけがえのない時を
過ごさせてあげたい。


だって子どもなんだから。

        


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2010年12月16日 (木)

森のようちえんの森づくり

先日森のようちえんの森づくり
というイベントを行いました。

よかった、非常によかったと思います。

私がよかったというのは
いつも子どもたちに育ちが見られたと
思うからです。

いつか改めて話させて下さい。

取りあえずキャンピカ明野のブログに
様子が掲載されています。
ご参考までに。


キャンピカ明野ブログ
http://picalog.jp/akeno/

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2010年12月12日 (日)

森のようちえんの森づくり

12月4日(土)「森のようちえんの森づくり」

森のようちえんピッコロでイベント開催。
主宰は「北杜エコアートプロジェクト」。

当日は18名の親子がご参加された。
子どもたちは頭にヘルメット、
腰にはさや入りののこぎりをぶら下げて
森に入った。
小さい山師(きこり)の出来上がり。

森では子どもたちが
自分で選んで木を切った。

私「森を歩くのに、道が狭くて歩きづらいの」

子どもたちはこの言葉に反応した。


私はいつも
「さぁ、これからみんなでこの木を切りますよー!」
と、
こういう保育はしていない。
森に入ってまで
大人が先頭に立って行うプログラムに
違和感を感じるからだ。

私が「歩きづらいの」
と言えば
子どもの頭がクルクル動く。

“そうか、それでは邪魔なこの木を切ってあげよう”

子どもはこう思う。
子どもが自発的に始めたと思われる事も
すべて私のシナリオ通り。
結果は同じだが、
自分で考え、自発的な子どもに育つ。


不思議な事に子どもたちは
自分の力に応じて木を選んでいた。
直径5センチ程の小さな木。
そして森の道は広くなった。

                      
                          


最後に
森人倶楽部のかずぼう(元きこり)が
大きい木を切る。
直径30センチ程。
子どもも大人も木から離れた。

木にお酒をかける。
手を合わせる。
静かな時。
命を尊ぶ瞬間。
木とかずぼうが
森に溶けているように見えた。

それを子どもたちもみつめていた。

                       


私は太い木が
倒される時の音を
何度も聞いた事がある。
その音はものすごい。
私にはそれがいつも
木の悲鳴に聞こえた。

私はいつかこれを
子どもたちと共有したい、
そう思っていた。
この悲鳴は
覚えておいてくれないてもいい。
しかし体のどこかに小さく刻んで
それで大きくなっていってほしい。

                                      

2本の大きい木の伐採が終わった。

                        

ピッコロ卒園生のHちゃん(1年生)が
私に聞いてきた。


「もう1本切るの?」


3本目を切るところも見たいのかな、
と私は思った。

                          
私「ううん、ごめんね。今日はもう切らないよ」

                          
するとHちゃんがつぶやいた。

                     


「あー、よかった」

                            


ホッとした彼女の顔を見て、
私は涙が出そうになった。


感じていた…。


木の悲鳴を。
いや、もっと大きなものかもしれない。
命を、心を。


いいぞ、ピッコロ卒園生。

             
             


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2010年12月10日 (金)

キャンピカ森のようちえん

月1回、
北杜市明野町の「キャンピか明野ふれあいの里」という
キャンプ場で
“キャンピカ森のようちえん”を始めました。


保育士の仕事は
安全に命をお預かりするという事はもちろんですが、
(これだけでもなかなか大変です)
その日1日、必ず何か育ちをプラスして
お返しするという使命があると
私は思っています。
1日1日勝負な感じ。


始めて会う子どもたちに
どんな育ちをお土産にできるのか。
毎回とても緊張します。

その様子をアップして下さいました。
ご参考までに。

キャンピカ明野 スタッフブログ
http://picalog.jp/akeno/

キャンピカ明野 HP
http://www.campica.jp/akeno/

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2010年12月 7日 (火)

森での遊び

久しぶりの更新。
森のようちえん全国フォーラムが終わり、
ピッコロも色々あり、
ま、がんばって行きましょう。

***********************************************


森で遊ぶ。
おもちゃが何もないところで遊ぶ。
その創造性はすばらしい。
いつも驚くばかりだ。

今日は森で松葉を使って相撲をした。
なつかしい遊び。
松葉を交えて引っ張る相撲。
次々と子どもたちが私に挑戦してきた。

「針(松の葉)が長い方が強いんだよ」
「緑(色の葉っぱ)が強いんだよ」
「ここ(つながっている部分)が長い方が強いよ」

子どもたちから自分の言葉がたくさんでてくる。
これは本から得た知識ではない。
感じた言葉。
体験から出た言葉。


で、さんざん遊ぶ。
しかもこんな単純な遊びに
その辺の子どもたちがみんな集まる。
ものすごく楽しそうに真剣に
その遊びに入り込む。

いまどきない風景。
素敵な光景だと思う。


で、何を考えだしたのか
K君が枯れ葉を持って来た。

「これでやろう」
え?

枯れ葉で相撲をやろうというのだ。
2人が枯れ葉を交えて引っ張る。
葉脈が強い方が勝つ。
なに、この遊び。
しかし意外と盛り上がる。

すると次にT君が枯れ枝を持って来た。

「今度これ」
え?

今度は枯れ枝を交えて引っ張る。
当然太い枝が勝つ、
と思っても腐り具合で微妙に違う。
細い枝が勝つ場合もある。
子どもたちはそれを自分なりの尺度で
確認していく。


さんざんこれも盛り上がった。
だって枝の相撲だから
ものすごい力で引っ張り合うのだ。
当然折れると
ふたりとも後ろに転げる。
で、大笑い。
はぁー楽しい。

するとG君

「これ」

と次にマツボックリを持って来た。
これで相撲?
なに?

しかしできるのだ。
2つのまつぼっくりを重ねて
お互いが引っ張り合う。
これはなかなか折れるものではない。
するとそこに集っていた子たちが
自然と大きなかぶ状態になった。
誰も何も言っていないのに
自然と連なる。
お互いのチームが引っ張る。
ひっぱる。
ヒッパル。

勝負がつかないまま
力つきて、両チームともギブアップ。
地面に転がる。
私も転がる。

何をするわけでもない。
これで森が大笑いに包まれていく。

これで私もものすごい幸せ感に包まれる。
これでいい。

大人が作ったおもちゃが1つもない森で
みんなが笑って転げている。
枯れ葉が体じゅうにつき、顔につき、
それでもおかし過ぎて笑う。
ひっぱりすぎて手も痛い、
転がっておしりも痛い、
それでも笑う。

世の中のキタナイ事や
よくない気を
何も寄せ付けない世界がここにある。
こんな幸せで平和な時間はない。

平和は自分の心の中にあると思う。

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