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2011年1月31日 (月)

雪中運動会

雪はないのに雪中運動会。
1日中マイナスの気温の中、
総勢80名以上のご参加だった。
             

ピッコロ恒例の借り物競走。
4歳のMDちゃんのお題は

「好きな男の子」

さぁ、困った。
あとの2人は難なく借り物を借りてゴール。
MDちゃんの動きが止まった。
まだ年少組だ。
誰を連れて行っていいのか、
どうしたらいいのかわからない。

こんな時、
普通は大人が飛んでいって
「一緒に探そうか」や
「好きな男の子は誰?」と
手を差し伸べる。

しかし私はひと言、
「困ったね」
と言った。
そして子どもたちに問いかける。

「MDちゃん、困っているね」

すると子どもたちがMDちゃんを見て
口々に言う。

「誰でもいいんだよ」
「がんばれー」

それでもMDちゃんが動かない。
そして
「お母さんがいい」と言った。

私「MDちゃんはお母さんがいいのだって」

子どもたち「だってお母さんは女の子だよ」

優しい子ども達もここは譲れない。
譲っていいことと、いけないことが
わかっているのだ。


すると6さいのKK君が
急にMDちゃんから1mの場所に動いた。
そして斜めに立ち、手をあげたりして
カッコをつけている。

「僕を借りて行っていいよ」

という事だ。

場内爆笑。
            


しかし残念ながら
MDちゃんは動かない。
                 


すると今度は4歳のKY君が
MDちゃんの近くに来て言った。

「僕でもいいよ」

立候補。

しかしまだ動かない。

私は子ども達に
また「困ったね」と言った。

すると今度は
先程の4歳のKY君が
MDちゃんの手を取った。
こうなったら自分から借りられて
ゴールしようと言う事だ。

そばでカッコつけていたKK君は
せっかくカッコつけているのに
置いていかれちゃうのか…
と思ったら
KK君もMDちゃんの手を取った。

私はMDちゃんは
お母さんでないと
動かないだろうと思っていた。
そのMDちゃんが歩き出した。
2人の思いで
動いたと感じた。

MDちゃん、両手に男子でゴール。
                  


なんとも優しい男子たちだ。
MDちゃんが自分たちを
連れて行きやすいような配慮。
しかもそのやり方が
ユニークだ。
そしていつもは手を差し伸べる女子が
今日は1人も来ない。
                

もしここで大人が何とかしようとする。
するとこの事態は
子どもたちにとっては人ごとになる。
友が困っているのに
それは大人が何とかすることだと思う。

友に心を寄せる大人になってほしい。
いつでも困った人に
自分のことのように接することができる、
そんな大人になってほしい。
それが優しいということだ。


それにはまず子どもたちに
目の前のことに
関心を持って頂かないと。
そして自分の力で
何とかしてあげたいと思って頂かないと。

だから大人は見守る。

するといつでも裏切らないのが子どもたちだ。
解決する力を
絶対に持っている。

                      
借り物競走では
借り物を借りてきてゴールすることが
目的ではない。
それに伴って色々な事が起きる。
それをみんなで越えていく。
そこに願いがある。


今日の借り物競走は完璧だ。


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