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2011年3月 5日 (土)

パン遠足

年長組最後のパン遠足。
各自が200円持参し、
1、7キロ離れたパン屋さんへ歩き、
自分で好きなパンを買って食べる。
そんな遠足だ。

遠足といえば
だいたい保育士が
「さぁ大きい子と小さい子は手をつなぎましょう」
と言い、
その組み合わせも大人が決める。

ピッコロでは
その保育はしたくなかった。
                  

ビニールハウスで朝の会。

私「これからパン屋さんまで行きます。
年少さんが道路に出てしまうけれど
どうしようかな」

子「白い線からでないようにする」
子「線から出そうになったら、
後ろから引っ張る」
子「年長と年中が年少と手をつなぐ」
子「でもK君(5歳)は多くなっちゃって
道路にはみ出ちゃうよ」

K君は人気者なので、
手をつなぎたい年少組が
たくさんいる、
だから横一列に手をつなぐと
道路に出てしまい、
危ないということらしい。

私「じゃぁK君はどうしようか」
子「みんな1人ずつ」
私「あぁ大きい子1人、小さい子1人にすれがいいのか」
子「うん」

で、出発。
シナリオ通り。


ビニールハウスから
わらわら出てくる子どもたち、
どんな話しで
その組み合わせになったかはわからないが
2人組になっている。
みごと全員、
大きい子と小さい子の組み合わせだ。

それでもつないでいない子がいた。
するとG君(6歳)が

「○○君は誰々と手をつないで」
「大人とつないではだめ」
(人数が合わなくなるらしい)
と、うまく全員を組み合わせていく。

大人いらず。

ピッコロではいつも大人がいらない。
大人が先頭に立って、
子どもたちに指示する必要が
ほとんどない。
けんかの仲裁もできる。
私はこれを自治とよんでいる。
大人はそばで見ていればよい。

子どもたちは
当たり前のような顔をして
2人組を作ってニコニコしている。

その場面を見て
私はウルウルする。


1年前、元祖(第2期卒園児)が卒園して
ぽっかり穴があいたようだった。
元祖はピッコロ創立からのメンバーだった。
この子たちはものすごかった。
ピッコロを作ってきた子どもたちだった。

その元祖がいなくなり、
残った子どもたちを
どう育てたらいいのか
私は途方にくれていた。


大人がいらないということは
集団が育っているということ。
個々が育たないと
集団も育たない。

大丈夫。
                

3学期、
こんなにすごい子どもたちがいるのか
と思う程の集団になる。
そして
その終わりも見えてくる。


嬉しいと悲しいが
毎日同居する。
この仕事の醍醐味だけど、
辛いには勝てない。
        
             
            


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森のようちえんピッコロ」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰してます。以前Noritanで書いてた富田です。
チビさん達が自立して成長し、大人が学ばされる様子が
いつも変わらず拝見できます。
読む度ハッとさせられ、感動します。
もうすぐ卒園の時期が近づいているのですね。
まるで恋心のような(!)大切な気持ちで見守られた
チビさん達は、立派に巣立っていくのでしょう。
混乱する大人達の時代にあって、きちんと物事を
解決することの出来る将来の彼らの姿が目に浮かびます。

投稿: tomizo103 | 2011年3月 8日 (火) 08時41分

Noritanさん

ご無沙汰してます。
ブログよんで下さっているのですね。
素敵なコメントもありがとうございます。

子どもたちがすご過ぎて。

毎日どう表現していいかわからない程の
すごいことがたくさんおきています(笑)。

そうですね。
日本の大人は
政治も何もかも
混乱していますね。
その中で自分を保つには
どうすればいいのでしょう。

子どもたちが子どもを産む時に
(ずっと先ですが、
 20年程なんてすぐですよね)
生きやすい社会を作ってあげたいと思っています。
難しいですが…(汗

投稿: ピッコロ | 2011年3月 8日 (火) 19時00分

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